映画への助成金取り消しで提訴へ 「違憲」と製作会社

2019年12月10日の裁判ニュース

 文化庁所管の独立行政法人「日本芸術文化振興会」(芸文振)が、出演者の不祥事を理由に映画「宮本から君へ」への助成金交付を取り消したのは違憲であり、違法であるとして、映画の製作会社「スターサンズ」(河村光庸代表)が、芸文振に不交付決定の取り消しを求め、近く東京地裁に提訴することが8日、分かった。

 同社は「映画表現にとって重要な配役を理由とした不交付は、憲法21条が保障する表現の自由の侵害にあたる」と主張している。

 同社によると、今年3月に助成金1千万円の交付が内定。その後、出演者のピエール瀧さんが麻薬取締法違反容疑で逮捕され、芸文振から編集を打診された。


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